企業経営理論の忘備録

日々学んだことについての忘備録です

企業とは、どんな存在なのか?

企業経営理論は経営戦略論、組織論、マーケティング理論から構成されている。

企業は得意な分野で、必要なインプットを市場から調達し、それを変換をすることで付加価値を付け加え、市場で販売することで売り上げや利益を得ることが基本活動である。ただし、企業がいくら自分で付加価値を生み出す変化をしたと思っても、顧客に売れなければ意味がない。

 顧客に売り上げた金額と、外部から調達したときのインプットの金額の差が、付加価値となる。さらに、得られた付加価値の金額から、社員の人件費や必要な経費、金利などを引いた残りの金額が利益となる。そして、この利益から税金が引かれ、最後に残った金額からは株主への配当が行われる。

 企業活動で重要なことは、顧客に認められる付加価値を生み出していくことである。この付加価値を生み出す効率が高い企業が、経営成績の良い企業ということになる。付加価値を生み出すことができければ、利益を上げることができなくなるため、当然、市場に存在してくことが困難になる。

 世の中には、様々な企業があり、企業ごとの目的や使命も様々である。しかし、すべての企業の共通点は「企業は継続していく必要がある」ということである。つまり、永続的に顧客から認められる付加化価値を生み出すことで、存続していく必要があるのだ。これを表す言葉が、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)で、企業は永続的に存続していくことを前提とする考え方を意味している。

市場環境の中に存在する企業は、外部環境とやりとりしながら経営をしている。このことを、企業はオープンシステムであるという。外部環境との相互作用がある仕組みということだ。外部環境には、顧客がいる製品市場、原料の調達先である原材料市場、資金を調達する銀行や投資家などの金融市場、税金や規制などの基礎条件を決める政府などが存在する。このような外部環境の関係者のことをステークホルダー(利害関係者)と呼ぶ。

外部環境は常に変化するため、それに合わせて打つ手を考え、実行する必要がある。それが企業戦略の目的となる。